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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

札幌弾丸ツアー [旅日記]

もう2週間前になるけれど、期限切れ直前のANAマイレージを利用して札幌まで往復してきた。
17年前まで10年以上住んでいた札幌だけど、本州に引っ越して以来、一度も訪れたことがなかった。
北海道には昨年、北海道新幹線に乗るために函館まで行ったことはあるのだけれど…
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そんなわけで17年ぶり札幌は私にとって第三のふるさと。
街の様子がどれだけ変わったのか、あるいは変わってないのか、見に行ってみることにしたのである。

出発は金曜日。
仕事が終わってすぐに羽田に向かい、定刻20:00発のANA79便にチェックイン。
ところが、機材の到着が遅れて出発は35分遅れとなった。
千歳が猛吹雪で遅れてるのだろうか?なんて勘繰りがちらっとよぎったけれど、その機材が必ずしも一つの路線を往復してるわけではないのを思い出した。
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北海道方面以外への空路も遅れたり欠航したりしているけれど、そんなに空模様が荒れてるのだろうか。
ともあれ、おかげでのんびりと夕飯を摂る余裕ができた。

クリスマスイルミネーションを思わせるきらびやかな誘導灯を眺めつつ、仕事の疲れでうとうとしていているうちにC滑走路から北北西340度に向かってテイクオフ。
うとうとしながら離陸の加速に身をゆだねるのがきもちいいんよねー。
高度を上げるとすぐに雨雲に突入してしまい、トーキョーの夜景は全く見えなくなったので、そのまま目をつぶって
寝ることにした。
着陸のアナウンスで目が覚めると好天の空。
遠くに苫小牧の街明かりが見え、眼下には漁火が点々としている。
もう間もなくだというのに待ち遠しくて、時間が長く感じる。
いよいよ着陸すると、雪が積もった夜の新千歳空港。
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いつぞやのアメリカ帰りにエンジントラブルで緊急着陸したあの夜を思い出してしまう。
緊急着陸の不安はなかったけれど空港近くで一泊することになったため、ホテルの手配を待つ間、長時間にわたって機内に閉じ込められたのが苦い思い出になった。
しかし、今回もちょっと厄介な出来事に遭遇してしまうとは、飛行機を降りるまで思いもしなかった
到着時刻は定刻よりも55分遅れ、預け荷物を引き取る間に、新千歳空港から札幌に向かう列車もバスも終了してしまい、到着ゲートをくぐったのは23時を回ったころだった。
その間に、ANAの地上職員からチャーターバスを用意しているとの案内があったけれど、ゲートを出てバス乗り場に向かうとなにやら乗客と北都交通(バス会社)の帽子をかぶったおじさんとがもめている。
北都交通のおじさんによると、別の便のチャーターは受け付けているが、わたしたちが乗ってきた79便のことは聞いてないとのこと。
で、おじさん「お客さんから航空会社に勝手に聞いてください」てなことを口にしたものだから、乗客の男性の逆鱗に触れたらしい。
まあ、道民にありがちな朴訥な言葉の選び方で、「勝手に」=「遠慮なく」ぐらいの意味合いで言ってるのは似非道民のわたしにはわかるのだが、トーキョー人にしてみりゃ、この状況で「勝手にしろ」みたいなことを言われたわけだからカチンとくるわな。
取り急ぎ、わたしがANAの地上職員を呼びに行って状況を説明すると、15分ほど待ってバスに乗り込むことができた。

バスは空港を出発するとしばらく千歳の郊外を走る。
バスの運転手がたどたどしくアナウンスするには、その日の朝に大雪が降って道路の除雪が追い付いてないとのこと。
道路の状況が悪くて時間がかかることも予想されると言っている。
仕事や純粋な観光で来ている人には申し訳ないが、冬の札幌の思い出に浸りたいわたしにとっては絶好の日よりだ。
厚くカチカチに圧雪された路面だけど、表面に水の膜ができないほど気温が低いので、思いのほかグリップする。
でもグレーダーで均されていない路地裏はデコボコのオフロード状態。

ああそうそう、こんな路面状況だよねー

ほどなくして千歳インターから道央道に上がると、雪煙を上げながら乗用車がバンバン追い越していく。
高速道路の路肩には数十メートルおきに誘導灯が並んで、空港の滑走路のように明るい。
こんな設備、昔はあったかかな?

車窓に映る景色をつぶさに観察しながら0時過ぎに大通に到着。
時計台近くの安宿までトロリーバッグを曳かずに持って歩いていると、そこかしこで酔っ払った観光客がすってんすってんしりもちをついてる。
歩道は融雪設備が行き届いいて路面が乾いているほどだけど、横断歩道を渡るときには雪の上を歩かなければならない。
そのギャップに観光客の脚は追い付かない。
わたしも札幌に住み始めたころは派手に転んだものだ。
転んだ拍子に辞書を二冊入れた肩掛けカバンを放り上げてしまい、頭の上に落ちてきたときは一瞬気が遠くなったわ。
圧雪アイスバーンの歩き方を思い出しながら宿にたどり着き、その日はシャワーも浴びずに眠りについた。

翌朝の気温は-7℃。
ホテルを出て、すぐ近くのレンタカー屋に向かう。
頬は痛いぐらいだし、手袋を外してスマホをいじっているとすぐに指の感覚が鈍ってくるほど寒いのだけど、本州で感じる0℃ほど身が縮む感覚はない。
これはなかなか不思議な現象で、ドイツの-15℃でも同じように芯から冷える感覚がないのである。
わたしの知人や両親は、北海道やドイツは湿度が低いからじゃないかというけれど、それもなんか違うような気がするな。
なぜなら関東の冬なんてカラッカラに乾いているはすだ。
そんな中、着こんでいても2℃ぐらいで寒さが堪えるのだ。
身体が極寒の環境に身構えて氷属性になっているのだろうか。
そんなことを考えながら、8時にレンタカーを借りて市内をめぐるドライブに出た。
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市のど真ん中から出発して、豊平区、白石区…と逆「の」の字を描くようにぐるりと全域を回る。
道の勾配やカーブの具合は昔と変わらないけれど、沿線の風景は「あれ?こんなんだったっけ?」と思わせる場面が多かった。
わたしが住んでいた当時に札幌ドームはなかったし、南郷通りの最果てあたりはずいぶんにぎやかになった気がするな。
そして、なんといってもわたしが衝撃を受けたのは「エルムトンネル」だ。
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環状通の最後の着工区間で、北18条を東西に貫いて北海道大学の構内にある原生林の下をくぐる。
そういえばわたしが札幌を去るころに掘り進められていたよなあ。
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このトンネルと前後の道路が整備されたことで、市営地下鉄の北18条駅から北大北18条門の様子はガラリと変わった。
わたしが辞書入りカバンで自爆した西6丁目の交差点は面影もない。
交差点の角にはこじゃれたケーキ屋があったが別の店に代わっていたし、その辻向かいあたりには小汚い大衆食堂があった気がするが、その店は道路拡張のせいで建物さえなくなっていた。
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一方で、北大馬術部の伝統ある馬小屋は健在で、その前を通る道路が地下に移されたおかげで馬たちへのストレスはぐっと軽くなったことだろう。
昔は狭いのに交通量が多い道を、馬がカッポカッポと歩いているのが朝の光景だった。

かつてわたしが住んでいたあたりも訪れてみた。
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わたしが間借りしていた風呂なしアパートは近代的な4階建てに建て替えられ、通っていた隣の銭湯は廃業していた。
しかし、よく食いに行ったラーメン屋「大将」はきれいな店構えになって営業を続けていた。
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週に何回ここのラーメンやチャーハンを食ってただろうか。
誰にでもお勧めできるというほどの味ではないが、炒めた豚バラスライスをドサッと乗せた肉みそラーメンと肉チャーハンがうまかった。
ときどき肉の塩加減にムラがあって、塩っ辛い塊があったりしたけれど、そんなことはお構いなしにガツガツ食ってたものだ。
あのジャンキーな味をもう一度…と思ったけれど、残念ながら14時を過ぎていて営業時間外だった。
朝からここまであっちこっちに寄り道を繰り返してきたのだが、ちょっと道草を食いすぎてラーメンに食いっぱぐれた。
さすがに腹ペコなので、近くのセイコーマートでおにぎりにかぶりついてドライブを続ける。
おにぎりだけじゃ物足りなさを感じながら、懐かしのジャンキーテイスト2店目、「みよしの」にやってきた。
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札幌を中心に展開している餃子とカレーのチェーン店。
これもけっして高尚な味ではないが、安くてガッツリ食える貧乏学生の見方である。
わたしのイチオシは、ジャンボぎょうざカレー。
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678円(昔はもうちょっと安かった)で二人前のカレーライスに餃子6個が乗ってくる。
わたしにとっては腹八分目の定番メニューだった。
苦手だったのはジャンボ定食。
こってりニンニクが効いた餃子を18個も食うと、若いころのわたしでもさすがに胸焼けした。
そのせいかニンニク耐性が下がってしまい、ニンニクたっぷりのラーメンとか敬遠するようになってしまった。

腹も膨れたところであたりは真っ暗。
いい頃合なので市街を南下して藻岩山に向かう。
藻岩山から見下ろす札幌の夜景を見に行くのである。
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夜景だけなら手稲山からでも見下ろせるのだが、6年前に設置されたケーブルカーに乗りに行くのが実は本当のところである。
鉄道事業として登録されたケーブルカーは全部乗りつぶしたので、さしずめ番外編といったところか。
藻岩山のケーブルカーはなかなか特徴的で、カプセルのようなキャビンはゴンドラリフトや観覧車のものを大きくしたような作りである。
台車は三角のフレーム状になっていて、三角形の頂点にキャビンが吊られている。
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こうすることで、線路の傾斜が変化してもキャビンは水平に保たれるという寸法である。
とはいえ、乗客が偏って乗っていると水平にならない。
乗降時には駅のプラットホームから乗降ステップを兼ねたロック機構が展開してキャビン固定するのだが、そのときにプラットホームとキャビンの床が平行になっていないとガクンと揺れるので、車両が停まったからといって油断していると転びそうになる。
走行方式はこれまで見たことのない方式で、台車の左右に固定された1対のロープで引き上げたり下ろしたりしているようだ。
それぞれのロープはドラムで巻き上げるのではなく、環状になっていてベルトコンベアやエスカレーターのように循環させて回しているようだ。
だから、車両の台車脇には2対のロープがあるように見える。
ちょっと惜しかったのは暗くて2両の連結部分とか、細かい構造が見えなかったことだ。
まあ、また機会を見つけて明るいときに見に来よう。
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藻岩山を降りた後は定山渓方面までドライブ。
札幌国際や中山峠、ルスツリゾートといったスキー場に通っていたときによく通った。
あるいは、夜中に小樽の浅利峠や毛無峠に走りに行って、帰ってくるときによく走った。
ホテルに戻ってきたら23時近くになっていた。

翌朝の日曜日は朝早くに起きて、札幌市電一周の旅。
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わたしが住んでいたころはまだすすきの電停と西4丁目電停がつながっていなくて、ほんの2年前にようやく環状になった。
札幌に来た当初は、市の中心部だけ路線が作られていないことを不思議に思っていたのだけど、じつはわたしが生まれるより以前の大昔には、すすきのと西4丁目どころか、札幌駅やさらに北のほうまで線路が敷かれていたらしい。
それが、札幌オリンピックに向けて建設された地下鉄の路線と重複するため、地下鉄開業に伴って廃止されたらしい。
でもわざわざ環状になっていたものをぶった切って不便にすることはなかろうに。
それはともかく、新しく敷設された路線も含めて、久しぶりに札幌市電の車窓を楽しんできた。
乗った車両は220形で、現役車両のうちでは最も古い部類の形式である。
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運転台の後ろの席から、ガチャガチャいうマスコンの音と吊りかけ駆動の音を楽しみながら、雪の札幌の車窓を眺めて小一時間、楽しかったー。
次は低床車のA1200形にも乗りに来よう。
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市電を降りてから、ホテルの脇のコインパーキングに停めてあったレンタカーを返しに行って、札幌駅まで歩いた。
札幌駅の変わりようも今回の目玉の一つだった。
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わたしが札幌に住み始めたのは、高架化されたばかりのころ。
バブリーな時代にできたばかりの駅舎にしては地味だったし、南口には地上駅時代のホームが残っていたりして中途半端な印象だったな。
それが、札幌を去るころに現在の駅舎の工事が始まり、わたしが去った2年後に完成した。
新しい駅舎は外観は明るくてそびえたつイメージで、完成から15年たっても古臭さを感じさせない。
昔の面影はガラス張りのアピアドームに残っているぐらいだな。
ちょっと寂しい気もするが、駅の中に入ればコンコースは昔のままで安心した。

ここで札幌ぶらり旅は終了。
快速エアポートに乗って新千歳空港に向かい、12:30のANA便で羽田に飛んだ。
金曜の夜に出発して日曜の昼過ぎには帰る弾丸ツアーだったけど、楽しかったー。
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さて、来年は懐かしの十勝サーキットがある道東方面にでも行ってみようかな。
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やなぼー

札幌は、私もしばらく行ってないな~
せっかく何もないところを求めて行ったのに、札幌へ行くのは本末転
倒な気がして・・・f^_^;)
by やなぼー (2017-12-28 05:43) 

nozzy

観光が目的なら、札幌は一通り見て回ってしまうとただの都会ですもんねえ。
でも逆に「何もない」を求めて行くなら、北海道じゃなくてもいいところはあるんですけどね。
by nozzy (2017-12-28 17:45) 

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