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ここでの“ボンサイ”とは「盆栽」と「凡才」との二つの意味を含みます。盆栽のように、マシンをカスタマイズすること自体を楽しんでいる凡才人のブログです。

姫路ツーリング [ムルティストラーダ日記]

昨年はバイクで遠出する機会を逃していたけれど、今年は積極的に乗って出かけたい。
その手始めに、姫路を訪れてみることにした。
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平成の大修理を受けて、築城当時の白さを取り戻したと言われる姫路城。
2015年の工事完了から数年のうちには行かないと、驚きの白さではなくなってしまうかもしれない。
かといって、急いで行っても大勢の観光客でごった返して身動きが取れなくなってしまいそう。
そんな感じで機会をうかがっているうちに滋賀から神奈川に引っ越して、一気に距離が離れてしまった。
今年こそは行こうと思い立ち、せっかく姫路まで行くなら、昔から気になっていた鉄道遺構も巡礼しに行こう。
てなわけで、三連休の二日間を充ててひとっ走り。

出発は3月18日、土曜日の朝。
7時に家を出て、横浜町田ICで間違えて東京方面に乗ってしまったり、折り返した横浜青葉ICから海老名JCTまで渋滞に巻き込まれたりで、沼津ICを降りたのは9時ごろだった。
沼津市の南部、静岡県道18号の戸田(へだ)峠を走り抜け、駿河湾越しに富士山を眺めながらシーサイドクルーズを楽しもうというスンポウ。
戸田峠はなかなかの走り応えで楽しかった。
内陸側から上って海側へ下りたのだけど、尾根筋を縫うように走る内陸側はカーブとアップダウンが組み合わさってトリッキー。
ラグナ・セカのコークスクリューというと大げさだけど、東京モノレールの国際線ビル駅から整備場駅までのイメージ…って余計わかりにくいか…
とにかく、下りながらの左カーブの次に、上りながらの右カーブなんてパターンが続くのである。
峠を越えた海側は、典型的なトラバース道路。
深い谷の斜面に貼りけるように敷かれた道が、尾根と谷を巻きながらくねくねと標高を下げていく。
鞍掛峠の三重県側に似ているな。
こういう道は前方の景色を見れば、3つぐらい先までのカーブの向きと深さが読めるから楽なんだ。
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トラクションコントロールのインジケータを点滅させながら、久しぶりにバイクで走るくねくね道を楽しんで、海岸沿いの県道17号にある「煌めきの丘」で一息。
いやー、思った通り、伊豆半島から眺める富士山もまたよし。
深い深い駿河湾へと落ちていく絶壁が、緩やかに広がる富士の裾野を引き立てる。

さて、富士山も拝んだことだし、愛鷹SICで本線復帰して一路西へ。
浜名湖SAで昼飯にしようと思ったら間違えて浜松西ICで降りてしまったり、あわてて戻ったら直後に20km/hオーバーでパトカーに捕まったりしつつ、18:00ごろに姫路のホテルに到着した。

姫路駅前のホテルにチェックインしたのちに、電車で神戸までお出かけ。
久しぶりに会う神戸の友人と焼き鳥屋で夜宴なのである。
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出かけたのは花隈駅近くの「えぇとこどり くらわんか」。

写真は刺し盛りだけど、「たまひも」がサイコーにうまかった。
たまひもは煮物しか食ったことがなくて、串に刺して焼いたのは初めて。
しかも、玉が半熟でとろーっと口の中に広がって、こんなあんな串焼きは初めてだった。
ぜひまたリピートしたい。

いいころあいに酔っぱらって、友人宅のねこにあいさつして、帰りは山陽電鉄乗りつぶし旅。
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花隈から阪急に乗って、一駅隣の高速神戸で山陽電車に乗り換えた。
車両の両端にロングシート、3つあるドアの間は転換クロスシートという組み合わせは、ほかの私鉄では見たことがないな。
地元では「さんでん」と呼ばれてるらしい。
アクセントは関西弁の「ちゃうねん」とか、サザエさんの「んがぐぐ」が近い。
中国語の四声で表現すると「第二声+第四声」という感じかな。
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もちろん支線に乗り換えて網干(あぼし)まで一往復。
24:00すぎに姫路に戻ってその日は就寝。

翌朝は9:00にホテルをチェックアウト。
通称「姫路モノレール」の遺構をたどってバイク散歩。
山陽姫路駅に隣接して建てられていたというモノレールの姫路駅はもう跡形もない。
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姫路駅から西へ進むと、レールを支える支柱がいくつか残っていた。
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飲食店長屋の屋根の上をレールが走るような構造で、今ではとても考えられない構造物。
そういや、ガード下のお店ってのも、最近ぜんぜん見なくなったな。
表通りは比較的新しい建物に建て替えられていたけれど、裏通りに入ると昭和の残り香が漂う。
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そんなガード下商店街の端っこあたりに、レールがまだ残っている柱があった。
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この先で山陽電鉄と立体交差する。

さらに西へ進むと、絶賛取り壊し中の大将軍駅跡。
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何階建てだったか知らないけれど、駅より上の階は住居でマンションとテナントと駅が合体した建物だったらしい。
モノレールが貫通するマンションなんて、子供のころにわたしの身近にあったら、毎日ぼーっと見上げていただろうなあ。
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大将軍駅から先は南方向へカーブして、新幹線と立体交差する。
新幹線の車窓から何度も見下ろしたことがある廃線跡だ。
初めは、小学校に上がる前のころだったと思う。
東京から島根のじいちゃん家まで新幹線に乗って行ったとき、山に向かって緩やかにカーブしながら向かうモノレールのレールを見て、「どんなモノレールが走っているのだろう?」「乗ってみたいな」なんて期待したものだ。
やがて島根に引っ越して、高校生になって島根から受験旅行で大阪や東京へ出かけたときに、そのレールが一部撤去されていて、廃線跡だということに気がついた。
廃線跡めぐりに来てみたい。
ずっとそんな淡い思いを心の片隅に抱えて数十年。
ようやくその日が訪れた。
残念ながら新幹線の車窓からわたしに印象を与えた部分はすでに消失していたけれど、今は車両が公開展示されるようになった。
ぜひ、見に行くべし。
手柄山の麓の駐輪場にバイクを止めて、水族館のある建屋に向かって登る。
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エレベーターから渡り廊下を歩くと、正面に大きなアーチ状の出入り口。
あれはモノレールが手柄山駅のホームに入線していた出入り口に違いない。
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渡り廊下の床にもモノレールをデザインにしたタイルが…
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先ほどの入り口を入って階上に上がると、ついにモノレール車両にご対面。
昭和30年代としては大人しめか。
キャデラックデビルみたいなデザインを積極的に取り入れて先進的なイメージを表現していた、乗り物のデザインに比べるとインパクトは薄い。
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とはいえ、アルミハニカムの殻構造とか、地味に先進技術が取り入れられていたようだ。
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客室内は普通の鉄道とあまり変わらない。
東京モノレールのように、室内の中央に張り出した構造のせいでシートの配列が変則的になっている部分はない。
展示室には開業当時の地元新聞もあった。
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先ほど見てきた姫路駅から山陽電鉄との立体交差までの線路が写っている。

さらに奥には、当時の航空写真の上に敷かれたモノレール全線の模型。
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ボタンを押すと動き出す、インタラクティブ展示である。
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こういうの大好き。
ポチッとな。
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ボタンを押すと発車ベルが鳴った後、模型がジリジリと動き出す。
秒速10mm程度のゆっくりした動きは、スケールに合わせて運行速度を再現しているのだろうか。
数分かけて大将軍駅に入線して停車し、再び姫路駅に向けて発車するという懲りよう。
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少年よ、いい目をしているな。

屋外には台車部分が展示されていた。
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ロッキード式と言われる方式で、東京モノレールのようにタイヤがコンクリートのレールを走るのではなく、鉄輪で鉄のレールを挟むようにして走る、今となっては珍しい型式である。

さて、ノスタルジーを堪能した後は、姫路城見物。
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姫路市立美術館の駐輪場にバイクを停めて、城内へと向かう。
しかしこの日は、駐輪場から入城口までの最短ルートは工事中で通行できず、大手門まで迂回することになった。
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大手門をくぐって三の丸広場から天守閣の正面を見上げると、白さはもちろん、大きさにも驚かされる。
昔から「姫路城は白い」と聞かされていたけれど、新幹線の車窓から見ても、壁が白い以外たいしたことないじゃないかと思っていたものだ。
しかし改修後に訪れてみると、石垣まで白いという印象をしっかり植え付けられた。
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入城口まで行ってみたら、天守閣は1時間待ちという看板。
うーん、まるで浦安ネズミーランドのアトラクションだな。
まあ、内部はべつに白くなくなってから見に来てもいいし、今回は見送り。

ちょうどお昼時になったので、大手前通りを歩いて姫路駅の地下街までやってきた。
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今日のお昼は姫路風たこ焼き。
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出汁に浸けて食べる明石焼き(明石でいうところの玉子焼き)のようだけど、ソースも付けて食べるのが姫路風らしい。
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板に並べられたたこ焼きに、テーブルに置かれたソース缶から刷毛でソースを塗って食べる。
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淡い味の明石焼きに甘辛ソースでパンチを効かせる感じかな。
余談だけど、初めて明石焼きを食べたのは、中国道のどこかのサービスエリアだった。
発泡スチロールの椀に出汁が満たされ、たこ焼きが2つ、どぶ漬けされた状態で渡された。
席まで持って歩く間に、出汁をたっぷり吸ったたこ焼きがぐずぐずになって、箸でつかめない状態になっていた。
たこ焼きの失敗作か?と疑ったものである。
ちゃんとした明石焼きは、出汁とは別に盛られて出されると知ったのはそれから何年も後のことだった。

さて、わたしの腹が粉もん一皿で満たされるわけがない。
次に向かったのは山陽百貨店の地下に店を構える「一貫楼」。
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神戸に本店がある点心のお店で、神戸の友人が豚まんとシュウマイを勧めるので試してみることにした。
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豚まんは、551の蓬莱よりはあっさりな感じで飽きずに食べられる。
手が油っこくならないのもいいね。
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シュウマイはコンディションさえよければ美味かったかもしれないけれど、蒸してからプラスチックパックに入れて長く置かれていたせいか、下半分がふやけてしまっていた。
それでも、横浜名物の某シュウマイよりはぷりっとジューシーで、おいしくいただけた。

昼下がりは、山間部のくねくね道をぶらぶら走って、18:00ごろに帰路に就いた。
あんまり遊びすぎて、うちに付いたのは夜中の0時を回ってしまった。
浜松から御殿場までの新東名は寒かった〜

オマケ
帰り際に見かけた、播但線の普通電車。
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こんなところで103系が現役で運行していたとは…
それにしても103系にこの色だと、わたしが子供のころに山陰本線を走っていた50系客車を思い出してしまうな。
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コメント 6

よっすぃ〜と

僕も今年こそは姫路城攻めをしようと思ってるのですが…
マジですか!?この待ち時間(>_<)
う~む…
by よっすぃ〜と (2017-03-25 22:04) 

わたべ

伊豆半島からの富士山は素晴らしいです。
あと、明石焼きにソースですか、出汁と選べるのかな。
by わたべ (2017-03-26 07:43) 

kokoro

バイクで活動開始ですね
今年は私も遠方にどんどん出掛けたいと思っています
姫路城は1度見てみたいと思っているのですが
1時間待ちとかあるとは…知らなかったです…
検挙…残念でしたね(=_=)

by kokoro (2017-03-26 13:23) 

nozzy

>よっすぃ〜とさん
三連休で天気がよかったせいか、人が多かったですねえ。
まあでも、外観を見るだけでも今までの姫路城とは印象が変わってよかったです。

>わたべさん
ソースを付けて、さらに出汁に浸けるのが姫路流らしいですよ。

>kokoroさん
ぜひ白ぶささんと行ってみてください。
天守閣に入らなくても、二人なら城下の公園でぶらぶらするだけでも良い時間になるんじゃないでしょうか。
by nozzy (2017-03-26 17:46) 

あおたけ

姫路モノレールの廃線跡巡り、いいですね〜!
私も山陽新幹線の車窓から遺構のレールを見るたび、
いつか散策してみたい、手柄山のモノレールも見てみたい
と思いつつ、いまだ実現できていません。
パノラミックウィンドウが特徴的な車両のデザイン、
カッコいいなぁ・・・。
大将軍駅のマンション、鉄道好きにとっては
まさに夢の物件ですよね(笑)
by あおたけ (2017-03-28 19:14) 

nozzy

建物をモノレールが貫通する姿は、わたしが幼少のころに描かれた未来予想図を彷彿とさせる姿だったでしょうねえ。
本当はもっと高架が残っているうちに来たかったのですが、高架が撤去されたのと引き替えに、近年になって車両が展示されるようになったので満足できました。
by nozzy (2017-03-29 22:42) 

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